MT4の時代


FX取引におけるリスク マージンコールとロスカット


ho87 FX取引はバイナリーオプションとは違い、レバレッジを効かせて多額の金融資産を運用できるために、その金額に応じた損失が発生する可能性があり、投資家の自己資金である証拠金以上の損失を発生させないような仕組みを設けてあります。そのリスク管理システムの代表的なものに、マージンコールとロスカットがあります。

マージンコールとは追加証拠金(追い証)とも呼ばれますが、ポジション保有による含み損の証拠金に占める割合が一定金額に達した場合に、ポジションを維持するために必要になる追加の証拠金のことです。通常、証券会社が投資家に通知を出して、期日までにさらなる証拠金の入金が求められます。

一方、ロスカットは上記で説明したとおり、強制決済、強制ロスカットとも呼ばれますが、急激な相場変動により著しく証拠金に対する含み損の比率が高まった場合に証券会社の判断で、投資家が元本超過損を被ることを防ぐために、投資家に連絡することなくポジションを解消してしまう仕組みのことです。

ここで、マージンコールとロスカットに対する理解を深めるために例を提示します。証券会社のマージンコールのラインを証拠金の50%、ロスカットを証拠金の20%と設定します。10万円を証拠金に、ひと月前に1ドル105円で1万ドルを購入している場合を想定してみます。これが1ドル100円になったとすると、保有ポジションの含み損は5万円分となり、証拠金10万円の50%に達してしまいます。

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ここでマージンコールが発生します。証券会社から投資家に通知がなされ、1日ほどの猶予が与えられその間に証拠金における含み損の割合が50%未満になるように、証拠金を追加で入金するよう求められるのです。次に同じように1ドル105円1万ドル分の買いポジションを持っている場合に、アメリカで大規模なテロが起きた場合を想定します。

世界中がリスク回避的になりドル売り円買いが行われ、急激な円高が進行しているものの日本は深夜であるため日本人は皆寝ているといった状態です。数時間の間に1ドル92円になり、証拠金10万円に対して含み損は8万円に達します。証拠金における含み損の割合は80%です。

ここでロスカットが行われ、買いポジションが解消されてトレードの損失が8万円で確定してしまいます。しかしそれにより証拠金以上の損失を投資家が被ることを、すなわち元本超過損が発生するのを防いでいるのです。

マージンコールやロスカットが発生したら、一般的にトレードは失敗したということになり投資家は取引に投じた投資金額の多くを失う状態になっています。したがって、FX取引に関しては、自己資金の範囲内で行うことが重要になります。

仮に消費者金融やその他金融機関から借金してきた資金を元手に取引を行って、トレードに失敗した場合、借金返済の目処が立たずに破綻してしまうことも考えられるのです。そのため、各証券会社は投資家に対して、自己資金を元手に取引を行うことを誓約させています。

FX取引は多くの金融取引の中でもレバレッジが大きく、その分獲得できる投資収益に魅力があるものですが、その分トレードが失敗した場合の損失金額が大きくなると言うことも理解しておく必要があります。安全な取引を行うためには、特に初心者は、レバレッジを大きくせずに、少ないロット数から取引を行うことが重要になってきます。

FX取引については金融庁の規制により、各証券会社は投資家の証拠金を信託銀行に預託しているため、仮に証券会社が経営不振で倒産したとしても投資家の証拠金が消失してしまうといったことはありません。しかし以前には、証券会社のシステム不良で投資家の注文に応えることが出来ずに金融庁から業務改善命令を出されたケースも存在します。取引に際しては、それらの情報を収集してから取引を開始すれば、より安心してトレードに臨むことが出来るでしょう。最近では多くのトレーダーがブログや情報サイトをオンラインで紹介しています。情報収集はそう難しくない時代となりました。

リスクヘッジ


FX取引を行うに際して、絶対に外せないものの一つにリスクヘッジがあります。もしもリスクヘッジ無しに取引を行えば、その取引はスタートの時点で既に損失が決定していると断言しても差し支えないくらいです。

リスクヘッジというのは、リスクを回避することです。それは要するに、大切な資産を守り続けるということを意味しています。資産とは、まずは減らさないようにすべきものです。増やすための努力は、その土台の上で行うことなのです。


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